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سيبويه シーバワイヒの文法書から 2
هٰذَا بَابُ ٱلْمُسْنَدِ وَٱلْمُسْنَدِ إِلَيْهِ |
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述語と主語の章 |
هُمَا مَا لَا يَسْتَغْنِى وَاحِدٌ مِنْهُمَا عَنِ |
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その二つは一方が他方を必ず必要とし、 |
ٱلْآخَرِ وَلَا يَجِدُ ٱلْمُتَكَلِّمُ مِنْهُ بُدًّا |
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話し手はそれを免れるわけにはいかない。 |
وَمِنْ ذٰلِكَ ٱلِٱسْمُ ٱلْمُبْتَدَأُ وَٱلْمَبْنِىُّ عَلَيْهِ |
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開始する名詞とそれを基礎にした建立語がこれに属する。 |
وَهُوَ قَوْلُكَ |
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それはあなたが次のように言う場合のことである。 |
عَبْدُ ٱللهِ أَخُوكَ |
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「アブドゥッラーはあなたの兄弟だ」 |
وَهٰذَا أَخُوكَ |
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そして「これはあなたの兄弟だ」 |
وَمِثْلُ ذٰلِكَ قَوْلُكَ |
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そのようなものは、あなたが次のように言う場合もそうである。 |
يَذْهَبُ زَيْدٌ |
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「ザイドが行く」 |
فَلَا بُدَّ لِلْفِعْلِ مِنَ ٱلِٱسْمِ |
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つまり、動詞にとって名詞が不可欠である。 |
كَمَا لَمْ يَكُنْ لِلِٱسْمِ ٱلْأَوَّلِ بُدٌّ مِنَ ٱلْآخَرِ |
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ちょうど、最初の名詞が、文の開始において、もう一つの |
فِى ٱلِٱبْتِدَاءِ |
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ものを欠くことができなかったように。 |
وَمِمَّا يَكُونُ بِمَنْزِلَةِ ٱلِٱبْتِدَاءِ قَوْلُكَ |
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開始語に類するものには、あなたが次のように言うような場合がある。 |
كَانَ عَبْدُ ٱللهِ مُنْطَلِقًا |
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「アブドゥッラーは去って行った」 |
وَلَيْتَ زَيْدًا مُنْطَلِقٌ |
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そして「ザイドが去って行けばよいのに」 |
لِأَنَّ هٰذَا يَحْتَاجُ إِلَى مَا بَعْدَهُ كَٱحْتِيَاجِ |
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なぜなら、開始語が後ろのものを必要とするように、 |
ٱلْمُبْتَدَأِ إِلَى مَا بَعْدَهُ |
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これも後ろのものを必要とするからである。 |
وَٱعْلَمْ أَنَّ ٱلِٱسْمَ أَوَّلُ أَحْوَالِهِ ٱلٱِبْتِدَاءُ |
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本来の名詞の状態は開始語であることを知れ。 |
وَإِنَّمَا يَدْخُلُ ٱلنَّاصِبُ وَٱلرَّافِعُ سِوَى |
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対格にする語、開始語以外の主格にする語、属格に |
ٱلِٱبْتِدَاءِ وَٱلْجَارُّ عَلَى ٱلْمُبْتَدَأِ |
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する語が、開始語に対して入っているだけである。 |
أَلَا تَرَى أَنَّ مَا كَانَ مُبْتَدَأً قَدْ تَدْخُلُ عَلَيْهِ |
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そうであろう、開始語であったものに、 |
هٰذِهِ ٱلْأَشْيَاءُ حَتَّى يَكُونَ غَيْرَ مُبْتَدَأٍ |
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これらのものが入り、開始語でなくなって、 |
وَلَا تَصِلُ إِلَى ٱلِٱبْتِدَاءِ مَا دَامَ مَعَ مَا |
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私があなたに述べたものと共にある限り、 |
ذَكَرْتُ لَكَ إِلَّا أَنْ تَدَعَهُ |
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それを除去しなければ文頭に立つことができない。 |
وَذٰلِكَ أَنَّكَ إِذَا قُلْتَ |
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それはあなたが次のように言うような場合である。 |
عَبْدُ ٱللهِ مُنْطَلِقٌ |
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「アブドゥッラーは立ち去っている」 |
إِنْ شِئْتَ أَدْخَلْتَ رَأَيْتُ عَلَيْهِ فَقُلْتَ |
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رأيت(私は見た)をそれに入れたいなら、次のように言う |
رَأَيْتُ عَبْدَ ٱللهِ منْطَلِقًا |
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「私はアブドゥッラーが立ち去るのを見た」 |
أَوْ مَرَرْتُ بِعَبْدِ ٱللهِ مُنْطَلِقًا |
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とか「私は立ち去るアブドゥッラーのそばを通った」 |
فَٱلِٱبْتِدَاءُ أَوَّلُ كَمَا كَانَ ٱلْوَاحِدُ أَوَّلَ ٱلْعَدَدِ |
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開始語であることが元になる。1が数字の最初であり、 |
وَٱلنَّكِرَةُ قَبْلَ ٱلْمَعْرِفَةِ |
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不定語が限定語より先にあるように。 |