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المتلمس وطرفة ムタラッミスとタラファ
قَالَ ٱلْمُتَلَمِّسُ فَقُلْتُ لِطَرَفَةَ إِنِّى لَأَخَافُ |
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ムタラッミスいわく、私はタラファに言った。お前を見る彼(アムル・ブン・ヒンド王)のこの目つきから、 |
عَلَيْكَ مِنْ نَظْرَتِهِ إِلَيْكَ هٰذِهِ مَعَ مَا قُلْتَ |
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私はお前のことが心配だ。またお前が詠んだ詩のこともある。 |
قَالَ كَلَّا |
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彼(タラファ)は言った。そんなことはない。 |
فَكَتَبَ لَنَا كِتَابًا إِلَى ٱلْمُكَعْبِرِ |
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王は私達のためにムカアビルに宛てて手紙を書いた。 |
كُتِبَ وَلَمْ نَرَهُ وَخُتِمَ ولَمْ نَرَهُ لِى كِتَابٌ |
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それは私達に見せずに書かれ、私達に見せずに封をされた。私に一通、 |
وَلَهُ كِتَابٌ |
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タラファに一通。 |
وَكَانَ ٱلْمُكَعْبِرُ عَامِلَهُ عَلَى عُمَانَ |
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ムカアビルはオマーンとバハライン(現在のバハレーンとは異なる)における |
وَٱلْبَحْرَيْنِ |
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王の代官であった。 |
فَخَرَجْنَا حَتَّى إِذَا هَبَطْنَا بِذِى ٱلرِّكَابِ مِنَ |
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私達は出発した。ナジャフのズー・リカーブ(地名)に |
ٱلنَّجَفِ إِذَا أَنَا بِشَيْخٍ عَلَى يَسَارِى يَتَبَرَّزُ |
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下った。そのとき私は左のほうに、老人が野原に出て(=用を足し) |
وَمَعَهُ كِسْرَةٌ يَأَكُلُهَا وَهُوَ يَقْصَعُ ٱلْقَمْلَ |
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パンのかけらを持ってそれを食べながら、しらみをつぶしているのを見た。 |
فَقُلْتُ تَٱللهِ مَا رَأَيْتُ شَيْخًا أَحْمَقَ |
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私は言った。神かけて、お前より愚かで、情けない、 |
وَأَضْعَفَ وَأَقَلَّ عَقْلًا ... |
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理性の乏しい老人を見たことがない。・・・ |
قَالَ أُدْخِلُ طَيِّبًا وَأُخْرِجُ خَبِيثًا وَأَقْتُلُ عَدُوًّا |
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彼は言った。私は良いものを取り入れ、悪いものを出し、敵を殺しているのだ。 |
وَأَحْمَقُ مِنِّى ٱلَّذِى يَحْمِلُ حَتْفَهُ بِيَمِينِهِ |
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私より愚かなのは、中に何があるのか知らないで運命(死) |
لَا يَدْرِى مَا فِيهِ |
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を右手に携えているものだ。 |
قَالَ فَنَبَّهَنِى وَكَأَنَّمَا كُنْتُ نَائِمًا فَإِذَا غُلَامٌ |
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ムタラッミスは言った。彼が私を起こした。私は眠っていたかのようだった。ふと見ると、 |
مِنْ أَهْلِ ٱلْحِيرَةِ |
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ヒーラの住人の男の子がいた。 |
فَقُلْتُ يَا غُلَامُ تَقْرَأُ قَالَ نَعَمْ فَقُلْتُ ٱقْرَأْهُ |
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私は言った。君、字が読めるか?彼は言った。はい。 私は言った。それを読んでくれ。 |
فَإِذَا فِيهِ مِنْ عَمْرِو بْنِ هِنْدٍ إِلَى ٱلْمُكَعْبِرِ |
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何とそこにはこう書いてあった。アムル・ブン・ヒンドより ムカアビルへ |
إِذَا جَاءَكَ كِتَابِى هٰذَا مَعَ ٱلْمُتَلَمِّسِ |
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この手紙がムタラッミスと共に届いたら、彼の両手両足を |
فَٱقْطَعْ يَدَيْهِ وَرِجْلَيْهِ وَٱدْفِنْهُ حَيًّا |
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切断し、生き埋めにせよ。 |
فَأَلْقَيْتُ ٱلصَّحِيفَةَ فِى ٱلنَّهْرِ |
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私はその文書を川に投げ込んだ。 |
فَذٰلِكَ حَيْثُ أَقُولُ |
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それに関して私はこう詠んでいる。 |
وَأَلْقَيْتُهَا بِٱلثِّنْىِ مِنْ جَنْبِ كَافِرٍ |
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私はそれを投げ捨てた 大河のほとりの曲がり角に |
ٱلْبَيْتَيْنِ |
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という2行の詩である。 |
وَقُلْتُ يَا طَرَفَةُ مَعَكَ مِثْلُهَا |
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私は言った。タラファよ、お前にも同様のものがある。 |
قَالَ كَلَّا مَا كَانَ لِيَفْعَلَ ذٰلِكَ فِى عَقْرِ |
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彼は言った。そんなことはない、王は私の屋敷の母屋で(私のなわばりで) |
دَارِى |
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そんなことをするような人ではない。 |
قَالَ فَأَتَى ٱلْمُكَعْبِرَ فَقَطَعَ يَدَيْهِ وَرِجْلَيْهِ |
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ムタラッミスは言った。そしてタラファはムカアビルのところへ行った。ムカアビルは彼の両手両足を切断し、 |
وَدَفَنَهُ حَيًّا |
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生き埋めにした。 |
(كِتَابُ ٱلْأَغَانِى) |
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(出典:『詩歌の書』、但しこの部分はイスバハーニーの手によるものではないらしく、版によっては入っていない) |