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罵りは無視
شَتَمَ سَفِيهٌ حَلِيمًا وَهُوَ سَاكِتٌ |
愚か者が温厚な人を罵ったが、彼は黙っていた。 |
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فَقَالَ إِيَّاكَ أَعْنِى |
愚か者が言った。あなたのことを意味している。 |
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فَقَالَ وَعَنْكَ أُغْضِى |
その人は言った。あなたのことを無視している。 |
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قَالَ ٱلشَّاعِرُ |
詩人が次のように詠んでいる。 |
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شَاتَمَنِى عَبْدُ بَنِى مِسْمَعٍ |
バヌー・ミスマア部族の奴隷が私を罵った |
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فَصُنْتُ عَنْهُ ٱلنَّفْسَ وَٱلْعِرْضَا |
私は彼から自身と名誉を守った |
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وَلَمْ أُجِبْهُ لِٱحْتِقَارِى لَهُ |
軽蔑するがゆえに彼に答えなかった |
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مَنْ ذَا يَعَضُّ ٱلْكَلْبَ إِنْ عَضَّا |
犬が噛んだからといって誰が犬を噛むだろうか |
マアムーンの気遣い
حُكِىَ عَنْ يَحْيَى بْنِ أَكْثَمَ |
ヤフヤー・ブン・アクサムによって伝えられている。 |
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قَالَ بِتُّ لَيْلَةً عِنْدَ ٱلْمَأْمُونِ |
彼が言うには、私はある夜マアムーンのところに泊まった。 |
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فَٱنْتَبَهَ فِى بَعْضِ ٱللَّيْلِ فَظَنَّ أَنِّى نَائِمٌ |
夜のある時間に彼は目覚め、私が眠っていると思った。 |
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فَعَطِشَ وَلَمْ يَدْعُ ٱلْغُلَامَ لِئَلَّا أَنْتَبِهَ وَقَامَ |
彼は喉が渇いたが、私が起きないように若い者を |
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مُتَسَلِّلًا خَائِفًا هَادِئًا فِى خُطَاهُ حَتَّى أَتَى |
呼ばず、怖れつつ静かに足音をしのばせて |
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ٱلْبَرَّادَةَ فَشَرِبَ |
水差しのところへ行き、飲んだ。 |
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ثُمَّ رَجَعَ وَهُوَ يُخْفِى صَوْتَهُ كَأَنَّهُ لِصٌّ |
それからまるで盗人のように、音が聞こえないように |
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حَتَّى ٱضْطَجَعَ |
して戻り、横になった。 |
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وَأَخَذَهُ سُعَالٌ فَرَأَيْتُهُ يَجْمَعُ كُمَّهُ فِى فَمِهِ |
彼は咳が出そうになったが、私が見ていると、 |
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كَيْلَا أَسْمَعَ سُعَالَهُ |
咳が私に聞こえないように袖を口に当てた。 |
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وَطَلَعَ ٱلْفَجْرُ فَأَرَادَ ٱلْقِيَامَ وَقَدْ تَنَاوَمْتُ |
夜明けになり彼は起きようとしたが、私が眠ったふり |
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فَصَبَرَ إِلَى أَنْ كَادَتْ تَفُوتُ ٱلصَّلَاةُ |
をしていると、まさに礼拝の時刻が過ぎようとする |
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فَتَحَرَّكْتُ فَقَالَ ٱللهُ أَكْبَرُ يَا غُلَامُ نَبِّهْ |
まで辛抱し、私が身動きすると言った。神は偉大なり、若い者よ、 |
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أَبَا مُحَمَّدٍ |
アブー・ムハンマド(ヤフヤーのこと)を起こせ |
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فَقُلْتُ يَا أَمِيرَ ٱلْمُؤْمِنِينَ رَأَيْتُ بِعَيْنِى |
そこで私は言った。信徒達の長よ、昨夜のあなたの |
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جَمِيعَ مَا كَانَ ٱللَّيْلَةَ مِنْ صَنِيعِكَ |
行ないを私はこの目で全部見ました。 |
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وَكَذٰلِكَ جَعَلَنَا ٱللهُ لَكُمْ عَبِيدًا وَجَعَلَكُمْ لَنَا |
このようであるので神は我々をあなた方のしもべ |
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أَرْبَابًا. |
とし、あなた方を我々の主人となさったのです。 |
回文
右から読んでも左から読んでも同じ文になるように作られている
سَكِّتْ كُلَّ مَنْ نَمَّ لَكَ تَكِسْ |
あなたを中傷する人すべてを沈黙させよ、そうすればあなたは賢いだろう |
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سِرْ فَلَا كَبَا بِكَ ٱلْفَرَسُ |
行きなさい、あなたを乗せた馬がつまずかないことを(祈ります) |